中小企業診断士試験ストレート合格のための活用法

中小企業診断士は注目度の高い経営コンサルタントとしての国家資格です。広範囲の知識とスキ年間カレンダールが必要な資格で、その知識や能力はビジネススキルとしても非常に有効であるといわれています。

試験は1次と2次があり、合格率はそれぞれ約20%、ストレート合格は約4%といわれています。私は平成8年度に自身のパワーアップ手帳の機能をフル活用してストレート合格しました。ここで、その合格のためのポイントと手帳活用法をご紹介します。

1、戦略を立てる

・勉強時間は1,000~1,500時間以上

資格取得のためには1,000~1,500時間以上の勉強が必要といわれ、勉強範囲も広いことから中長期的な計画と、日々のセルフマネジメントが要求されます。また、多くの人が、仕事や家庭、学生なら学業と同時並行してやり遂げなければなりません。仕事が忙しいから無理、家事との両立は無理、といった具合に、勉強の難しさよりも、そうした環境を克服できずに挫折してしまう人も多いようです。

 

・パワーアップ手帳はベストなツール

パワーアップ手帳は、複数のテーマで同時並行して成果をあげることができる機能が特徴で、それぞれのテーマで中期的目標に向かって日々のアクションを集中してやり遂げることができるようになります。中小企業診断士の資格取得のためには、まさにうってつけのサポートツールと言えるでしょう。

 

・ゴールプランシートで戦略立案

まず、ゴールプランシートで戦略を立てます。目標はあくまでの一発合格、ストレート合格です。よく2年計画で挑戦する方もいますが、あくまでもストレート合格にこだわりましょう。決して無理ではありません。要はそのための戦略です。

 

・目標は明確に

「中小企業診断士試験のストレート合格する!」この目標を手帳にハッキリと書きます。「文字で、自ら、目標を書く」という行為がスタートです。これが、後々まで自分を強力にプッシュするパワーになります。

 

・実現のためのシナリオを作る

合格までのプランと納期を考えます。ここでは、1月から勉強を開始し、年内合格のシナリオを紹介します。この時のポイントが「勉強法」と「サイクル」です。試験科目は一次試験で7科目、2次試験で論述があり、それぞれボリュームがあります。広範囲な専門科目をすみからすみまで入念に勉強するのは確かに大変です。攻略法は「短期サイクルで2回転」です。

まず、1科目を2週間で勉強します。これは一見無茶な計画とも思えますが、実は非常に有効です。私自身、専門学校の土曜日通学コースを受講し、この方法で勉強しました。今でも各学校の短期集中講座がこの方法を採用しているようです。広い範囲を短い納期を設定して勉強すると、自然と重要なポイントにフォーカスした無駄のない勉強になるからです。

 

・自分の課題を把握する

そして、一通り勉強した後に、受験学校が実施する単発の1次試験セミナーを受講し自分の課題を特定します。そして今度は1週間で1科目ずつ二回目の勉強をします。1月から勉強を開始して、6月末までに1次試験の勉強を一旦完了します。ここで受験期間の1次試験公開模擬試験に挑戦し、自分の実力と課題を再確認します。残りの1カ月は課題の克服と全体チェックに集中します。

 

・2次試験対策

そしていよいよ1次試験を迎えます。ここで重要なことは、1次試験の発表を待たずに2次試験の勉強に取りかかることです。8月に受験機関で2次論述セミナーを実施していますのでこれを参考にしましょう。私としては、通信教育をオススメします。

2次試験は1次試験科目の知識を総合的に問う問題が出題され、これを論述で解答します。合格のためには文章作成スキルが必要です。通信教育は、1対1で講師の添削を受けることができるため確実にレベルアップを図ることができます。通信教育の開始次期は受験期間によって異なりますのでインターネットでチェックが必要です。

こうして準備万端で2次試験を迎えます。

こんな人にオススメ!難し過ぎる手帳に挫折した方へ「手帳で変わる!」

 

・制約条件をどう克服するか

勉強時間の確保

これは週次計画のところでも説明しますが、予備日を作りながら週30時間の勉強時間をしっかりとスケジュールで確保します。これで1次試験まで900時間勉強できます。さらに2次試験まで300時間、合計1,200時間です。ストレート合格のために十分な時間を確保します。

苦手科目を作らない

5月、9月に自分の課題をチェックして次の学習につなげます。これはまさしくPDCAの実践であり、パワーアップ手帳の得意とするところです。

モチベーションの維持

ある意味、これが最も重要でしょう。ほぼ1年間、勉強に集中するためには、毎週、毎月の目標を明確に設定して、進捗状態を可視化することです。毎日計画をやりきる、それが目標達成に確実につながるんだという確信が得られること。パワーアップ手帳を活用するから得られる効果ともいえます。

家族の理解

自分を支えてくれる家族の理解を大きなサポートになります。そのために、土日の半分は家族との時間として大切にしましょう。また、家族の記念日やイベントもしっかり手帳で計画しておきます。合格したらみんなで海外旅行に行こう!という皆の目標を設定するのも有効でしょう。

 

2、年間計画の策定

ゴールプランで立案したシナリオをもとに、年間計画表(Year Planning)で年間の計画に落とし込みます。

 

・2週間で1科目勉強し2回転させる

1月第1週に戦略策定。その後2週間で1科目。

勉強する順番は、経済学経済政策、財務会計、企業経営論、運営管理(オペレーションマネジメント)、経営法務、経営情報システム、中小企業経営・中小企業政策の順です。

これは、多くの受験機関が採用している順番で、内容から重複せずに体系的に学習できる順番ですので参考になります。

 

4月末に予備の週を設定し一回目の勉強完了。5月から2回転目に突入。この時セミナーを受講し課題や出題傾向など最新情報を入手します。8月に1次試験を終えると同時に2次試験の勉強開始。

 

・論述は手と耳で覚える

論述で大切な事は、文章作成スキルの習得した上で、解答サンプルを十分に作ってから、とにかく何度も書いて手で覚える事と、ICレコーダに録音して音で覚える事です。こうする事で、書き出しと、論理展開と、結びの文章の引き出しがたくさん出来るので、緊迫した試験の本番でも、論理展開に集中して応用力を発揮して無理なく書く事が出来ます。

論述で書き込んだサンプルです。

 

・年間計画表で公私ともにバランスのとれた計画を立てる

年間計画表(Year Planning)は、仕事(Business)、資格取得など(Life Work)、プライベート(Private)のスペースに分かれています。仕事とプライベートのところもしっかり書いてください。仕事が忙しい時期や家族のイベントなど、年間を俯瞰して自分のパワーバランスの状態をしっかり把握します。場合によっては勉強計画の修正が必要かも知れません。これが、仕事、ライフワーク、プライベートの両立のために非常に重要です。どこかに無理が出ると、全体のバランスがくずれ、結局何一つうまくいかなくなることもあります。パワーアップ手帳は、プライベート、ライフワークの充実があってこそ良い仕事ができると考えます。「仕事が忙しいから資格取得をあきらめる」のではなく、「資格取得と同時に仕事にも集中することで、密度の濃い効率的なアクションが公私共に実行できる」ようになります。

3、シーズン計画、月次計画の策定

・シーズン計画表と月次計画表

中小企業診断士試験合格のためのシーズン計画、月次計画の策定は、基本的には年間計画を単純にブレイクダウンするだけです。モチベーション維持のためには進捗が見えること、節目を作るも大切です。また家族の記念日、イベントをあらかじめ計画します。自身の勉強の進捗も家族に報告して応援団になってもらいましょう。

 

・複数のテーマが同時に俯瞰できることが重要

この時大切なことは、シーズン、月次で仕事やプライベートと勉強の計画が同時並行で俯瞰できることです。つまり、どれも大切、どれもやり切ることが自分のミッションであると認識できるから毎月、毎週の目標に集中できるのです。仕事の計画の立て方の詳細については、本サイトの「使い方」を確認ください。

 

・勉強法について

勉強法については独学、通信教育、通学といった方法がありますが、手段の正しさより自分にあった方法を採用してください。私は、1次試験は土曜の通学講座。2次試験は通信講座。合間に受験期間の単発セミナーや公開模擬試験を入れました。

全て独学でという方もいらっしゃいますが、よほど地頭がよく、セルフコントロール力の強い方でないと難しいと思います。時事問題などはやはり受験期間からの情報を仕入れるほうが良いと思います。自分の限られた能力、費用や自宅の立地など制約条件を考え、効果的な組み合わせを考えるべきでしょう。

 

・過去問題集に取り組む

また、全体を通して過去問題に最初から同時並行で取り組むことが必須です。出題ポイント、自分の実力と合格に必要な力のギャップを把握します。

 

・Myノートの作成

中小企業診断士は習得範囲が広いので、科目別にいわゆるMyノートを作成する事になります。いささか古いですが、私のサンプルを掲載しますので参考にして下さい。写真のものは、Myノートを1/4に縮尺コピーしてバインダーに綴じたものです。頭に詰め込むために通勤や出張の移動時間によく開いて確認しました。

 

4、週次・日次計画の策定

・週30時間の勉強時間を確保する

なんと言っても、毎日の勉強時間の確保です。通勤距離は人によって異なりますが、ここでは行きに30分、帰りに1時間毎日確保で計画しました。通勤通学時間は過去問題のチェックや、ICレコーダーに自分でポイントを吹き込んで耳で覚える時間に当てます。そして、毎晩8時半から11時半まで3時間勉強します。やはりこれくらいの勉強は必要です。正直大変です。だからこそ、ストレート合格を目指すべきではないでしょうか。毎日少しずつ勉強して2年もかけるといっても、やはり試験前の半年はこれくらいの集中した勉強時間がもとめられるのです。

また、仕事やプライベートの用事もありますので毎晩の勉強時間も計画どおりに確保できない場合もあります。そのために、週に1日は予備日をとっておきます。これは大変重要なポイントです。

 

そして、土日は日中に4時間、夜に2時間、2日で12時間計画します。どの時間帯にするかは自由ですが、予め決めておく必要はあります。土曜に勉強のために通学するというパターンもあります。私の場合がそうでした。受験学校で土曜日に1科目の半分の範囲を受講し、日曜日に復習と予習。平日にその科目のテキストの頁を割り振って勉強していきました。

 

 

・仕事とプライベートの両立あってこそ合格が可能

とにかく、週30時間の勉強をやり切ること。勉強の深さや習得度に不安はあるものの、とにかく計画通りに勉強をやり切ることです。今日を目一杯頑張れば合格に確実に近づくんだと毎日を集中して過ごすこと。そして仕事は仕事、プライベートはプライベートで気分を明確に切り替えて、仕事に集中してプライベートを楽しむこと。これが診断士試験合格のための要諦です。

 

パワーアップ手帳はこうした診断士試験受験のために最適のツールと言えるでしょう。皆さんも是非活用いただき、夢の実現を果たしてください。